知ってるようで知らない新型コロナの後遺症とは?

コロナ後遺症新型コロナウイルス感染症は重症化で死のリスクがあるということ以外にも、感染後に改善したとしても後遺症が残るとして幅広く知られています。

実際に新型コロナの後遺症に悩まされる方は12%以上もいるという情報もあり、アメリカでは400万人もの方がコロナの後遺症でいまも働くことができていないという現実もあります。

そこで、こちらのページではそんな新型コロナウイルス感染症の後遺症について紹介していきます。

後遺症の有病率に関する記事

400万人以上が後遺症で働けないことに関する記事

意外と知られていない新型コロナの後遺症について

新型コロナウイルス感染症の後遺症として体がずっと怠い「倦怠感」であったり、「味覚障害」や「聴覚障害」といったものは有名です。また、それらの後遺症以外にも「脱毛」なども有名です。

他にも、気分がいつまでも落ち込んだままであったり、思考力の低下なども数多く報告されている後遺症となります。

倦怠感

新型コロナウイルス感染症の後遺症の中でも、最も多くの方が感じるのが倦怠感です。
一口に倦怠感といっても、人によって感じ方はそれぞれで感じる強さも大きく違っています。
軽い方の場合、普段からずっと軽く怠いような感じが続くような程度で済みます。

実際に倦怠感という言葉を耳にすると、そうした軽い身体の怠さをイメージされる方は多いのではないでしょうか?
ですが、倦怠感の中には上記のような少し怠いというぐらいのものから、酷い方の場合はドライヤーや歯ブラシを持つのも辛い程の怠さを覚える方もいます。
そこまで酷くなってくると当然、日常生活を送るのも非常に難しくなるわけです。
新型コロナウイルス感染症からは改善しているのに、日常生活を送ることができないわけですから仕事もできずにという形になってしまうわけです。

気分の落ち込み

倦怠感の次に多いとされるのが、気分の落ち込みです。
気分が落ち込んでしまうことで、何に対しても意欲的になれないだけでなく、悲観的になってしまったりします。これによって、日常生活を送る上でもさまざまな支障に繋がってしまいます。

また、気分の落ち込みは不安や不眠などに派生してしまう恐れもあります。

思考力の低下

気分の落ち込みと同様に多いのが施行力の低下です。
考える力が低下することは、そこからさまざまなミスなどに派生するおそれがあります。
もちろん、ちょっとした不注意で済むという場合もありますが、取り返しのつかないミスにつながるなんて言う可能性もある点には注意が必要です。

味覚、嗅覚障害

新型コロナウイルス感染症に感染してから、食事の味がしなくなった、匂いを感じない、味の感じ方が変わったといったことを言われる方は少なくありません。
匂いを感じ無くなれば、食事の楽しみも減少してしまいますし、ガス漏れなどに気づかないなんて言うケースも。
また、味覚障害で味を感じなくなってしまえば食事の楽しみがなくなるだけでなく、食事の味がなくなることで、食事そのものができなくなってしまうなんて言う可能性もあります。

ブレインフォグ

新型コロナウイルス感染症の後遺症として、あまり知られていないのがブレインフォグです。
これは、免疫細胞によって作られたタンパク質が脳に入ってしまうことで、炎症が起きてしまい、それが原因となって発生します。
症状としては頭に靄が掛かったような状態となってしまうものです。このブレインフォグの症状が出てしまうと、単純に頭に靄が掛かった状態になるだけでなく、さまざまな考える力が低下してしまいます。

例えば、字を読むことはできても文章としての内容が全く分からないなんて言うことがあります。
他にも、言われたことを覚えていなかったり、高校生が一桁の足し算の計算に数秒も時間をかけてしまうなんて言うこともあります。

コロナの後遺症の幅は非常に広く、致命的なものも

新型コロナウイルス感染症の後遺症にはそれ自体が直接、命の危険に直接つながるようなものは基本的にはありません。
しかし、コロナの後遺症が続く期間は人によって全然違っており、短ければ数日なんて言うこともありますが、長い方では1年以上も悩まされているなんて言うこともあります。

また、思考力の低下は判断力の低下にもつながり、運転などの作業を行うことは非常に危険になります。
後遺症が直接的に命のリスクにつながることはなくても、それ以外と合わさって命のリスクにつながるケースはあるため、後遺症が出た場合には適切に対応することが重要です。

もちろん、後遺症について適切に把握するだけでなく、そもそも新型コロナウイルス感染症になっていない場合には、ならないように適切に予防していくことも重要です。