新型コロナが原因で拒食症に!?

コロナ禍で拒食症患者数増新型コロナウイルスは、重症化によって死に至るリスクがあるだけではありません。
実は新型コロナの流行自体が、不安障害やうつ病等の精神疾患に繋がったという報告があります。
また、精神疾患と同様に少年期~青年期の神経性食欲不振症(拒食症)の重症度が高まって入院数が増加したという報告もあります。

こちらのページでは、実際にヨーロッパで神経性食欲不振症の重症度が増加し、入院数が増えたという論文についてわかりやすく紹介してきます。

患者の増加は実際に行われた研究で証明されている

実際に論文では、ヨーロッパ諸国の6つの総合病院に対して、思春期の神経性食欲不振症に関する入院患者数などを報告してもらい、その上でコロナによって症状が悪化したかなどの評価を精神科のドクターが行いました。

その結果、6つの総合病院の内、4つの総合病院でコロナ禍の間に神経性食欲不振症の患者数の増加したという結果になりました。また、神経性食欲不振症による入院数に関しても3つの病院で増加したという結果になっています。

なぜ、コロナ禍が神経性食不振症に繋がるのか?

では、この神経性食欲不振症がどうして、新型コロナの流行によって増加したのでしょうか?

論文では、インターネットなどに使う時間の増加、カウンセラーやドクターなどとの対面治療の現状や欠如などが原因と考えられています。
また、自宅へ隔離されることによって自身がまるで社会から孤立しているような気分になってしまうことで、不安や孤独感、強いストレスを受け続けることになります。
これらのネガティブな感情は、やがて精神へと影響を与えて、不安障害やうつ病などがあらわれるリスクが高くなってしまいます。
コロナと精神疾患の関係についても、実際に研究が行われて論文が発表されています。

こうした精神疾患も神経性食欲不振症を重症化させる大きな原因のひとつとなってしまいます。
そのため、新型コロナの流行によって、精神的な疾患を患いその延長として神経性食欲不振症があるのです。

このことからもわかるように、神経性食欲不振症はコロナ禍で急にあらわれたわけではなく、コロナによる精神的な負担が原因となっていると考えられているわけです。

国内でも、同様のケースは十分に考えられる

今回、紹介した論文やその研究はヨーロッパで行われたものであるため、日本ではあまり関係ないと考えられることもあるでしょう。
ですが、ヨーロッパ以外の世界中で神経性食欲不振症の増加が確認されているため、日本国内でも同様に精神疾患を患って神経性食欲不振症といったケースに陥る可能性はゼロではありません。

特に、日本では精神疾患の患者数は10年前と比べても非常に多くなっているため、新型コロナウイルス感染症の蔓延によって、更に増えているなんて言う可能性も十分に考えられます。
その上で気づかないうちに、過度に食事制限をしてしまっていたりなんて言う場合には、速やかに治療を開始することが重要になります。

神経性食欲不振症は、なってしまうと体重を測定しながら精神療法と薬物療法を並行して行います。また、極度に痩せてしまっているような場合には、栄養補給剤を用いて治療する必要もあります。
一度なってしまうと、大変な治療が必要になってしまうわけです。

そのため、神経性食欲不振症はならないように、日ごろからストレスを発散できるようにしたり、家族や友人と会話したりなどすることで、精神的な負担を軽減することが予防にも繋がります。
その上で、精神的に辛かったりする場合は、病院でのカウンセリングを受けるなどすることも有効です。

関係ないように見えて実は繋がっているコロナと拒食症

これまで、紹介してきたように、新型コロナウイルス感染症の蔓延によって、精神疾患や神経性食欲不振症などのリスクが高まっています。
以前と比べて、外出などの規制は緩くなっているため、そのリスクも相対的に下がっていると考えられますが、それでもなってしまうリスクがゼロになったわけではありません。

こういう状態になってしまう可能性があるというのを把握しておくだけでも、避けるのに役立つ場合もあるので、記憶の片隅にでもそうしたリスクがあるというのは覚えておくに越したことはないでしょう。