声で新型コロナを判定するアプリを開発。1分以内に8割の正確さ

声で新型コロナを判定するアプリを開発。新型コロナウイルス感染症の感染の確認は現在、PCR検査や抗原検査などで行われています。
そんな中、イギリスのケンブリッジ大学がひとつのアプリを公開しました。
このアプリは、AIの技術で新型コロナウイルス感染症の感染の有無を検査するアプリとのことです。

こちらのページでは、今回公開された新型コロナの検査アプリについて紹介していきます。

新型コロナウイルス感染を声などでAIが判断

今回、イギリスのケンブリッジ大学によって公開されたアプリは、新型コロナの検査アプリです。
このアプリでは、個人の基本データと共に喫煙歴や病歴などを入力した後、咳や深呼吸、アプリに表示される短い文章などを読むことで、AIが感染の有無を検査してくれるというものです。

その人のデータや咳や文章を読む声などだけで本当に新型コロナの感染が検査できるものか?といった疑問は誰もがもつことでしょう。私自身もそうでした。

ですが、実際にケンブリッジ大学では音声収集アプリを別で公開しており、このアプリは4,352人が取得し、893中の音声を収集したとのことです。そして、この音声サンプルを検査した結果、308人が陽性と判断されたとのことです。
そして、このAIによる検査の正確性は陽性の場合は89%、陰性の場合は83%とのことです。
一般的な検査と比べると、この正確性はそこまで高いというものではないですが、音声などだけでできる手軽な検査と考えると、非常に高い正確性だと言えるのではないでしょうか。

AIの学習によってより正確に?

今回、ケンブリッジ大学が公開した新型コロナの検査アプリはAIの技術を用いたものであるため、音声データの収集がより進んでいけば、より正確な検査が可能になると考えられます。

今も、ケンブリッジ大学では音声収取が進められており5万を超える音声サンプルが収集されているとのことで、これからの正確性の向上に期待されています。

日本でも使える?

今回公開されたアプリはまだ一般の方は利用することはできないようです。
今後、より多くの音声が集まって、検査が正確になればいずれはコロナの検査アプリとして幅広い方が利用できるものとなると考えられています。

ただし、こちらのアプリはイギリスで公開されているものであるため、日本国内での利用はできません。
また、利用できるようになったとしても、読む文章は英文などになるかと考えられる上、現在収集しているデータは海外の方の音声データということも踏まえると、日本での利用は難しいのではないかと考えられます。

ただし、同様の研究が日本でも行われ、日本の方向けのアプリが公開されるようになれば、日本でも同じような検査を行うことができるようになることも十分に考えられます。

イギリスだけではない

今回、イギリスで公開されたのは新型コロナの検査アプリですが、イギリス以外でも同様のアプリが研究・開発されています。
オーストラリアでは、文章を読むなどせずに咳だけで新型コロナの感染を検査するアプリを開発中といった話もあります。

今は抗体検査キットで対策を

声や咳などで新型コロナの検査ができるようになるかもしれないという非常に頼もしいニュースですが、この技術が実用化されるのは、もうしばらく先になりそうです。

そのため、今私たちにできるのは従来の抗体検査キットを用いた検査や病院などでのPCR検査が基本となります。

コロナ検査キット

コロナ検査キット

抗原の有無を検査することで新型コロナウイルスへの感染を確認できる検査キットです。約15分で結果を知ることができます。

検査キットは通販で販売も開始されていますし、個人輸入での治療薬などと一緒に輸入することが可能なので、これらのサービスを活用して適切な検査を行えるようにしましょう。