新型コロナが要因のひとつとなっている「顎関節症」
新柄コロナウイルス感染症の予防法として広く利用されているマスク。既にマスク着用が当たり前になって2年近い年月が経ちますが、このマスクの着用によって新たな問題となってきているのが「顎関節症」です。
こちらのページでは、そんな顎関節症やマスクの着用がどのように影響するのかといったことについて紹介していきます。
なぜマスクが顎関節症の原因に?
新型コロナウイルス感染症の発生によって始まったマスク生活。これによって顎関節症になる方そもそも急増しているという報告があります。
そもそも、顎関節症は日本人の2人に1人は経験をするといわれるほど、多くの方が経験するものですがマスク生活によって更に多くの人が顎関節症となっているのです。
顎関節症自体は、命に何かしらの危険を及ぼすといったことはありません。また、人によって症状の強さも違いますが、顎関節症をそのまま放置してしまうと顎の骨を削るなどの外科的な治療が必要になるケースもあります。
そのため、適切に対策を取っておくことが重要になります。
では、そもそもなぜマスク生活が顎関節症の要因となってしまうのでしょうか?
実は、マスクによって顎が固定され口周辺の筋肉や関節を圧迫してしまい、無意識のうちに歯をかみしめてしまうことによって起きるとされています。
新型コロナウイルス感染症が流行する前であれば、マスクを着けている時間はそこまで長くなかったため顎関節症のリスクにつながることはありませんでした。
しかし、新型コロナウイルス感染症の流行によってマスク生活が余儀なくされたことで、顎関節症のリスクが高まっているのです。
スマートフォンも顎関節症リスクを高める要因に
顎関節症のリスクは長いマスク生活以外にもあります。特に、スマートフォンの普及によって大きく増加しています。
実際に、3年前と比べて今では2割も顎関節症患者が増加しています。
これは、スマートフォンを操作するために、猫背になってしまい顎が無意識のうちに突き出た状態になったり、スマートフォン操作のために下を向く時間が増えることで無意識のうちに歯を噛み締めた状態の時間が増えたりします。
こうした無意識の内に、顎に対する負担が増えたことで、顎関節症が増加したと考えられています。
顎関節症を予防するためには?
マスク生活によってリスクの高まっている顎関節症ですが、その原因はスマートフォンの使用時間の増加やマスクの長時間着用が原因となっています。
スマートフォンの普及によって、猫背になり顎に負担がかかった状態が長くなってしまうことから、普段から意識的にスマートフォンを使用する時間を短くしたり、使用する場合でも姿勢を正して猫背にならないようにするだけでも顎への負担を抑えることができます。
また、マスクについては、小さめのマスクを着用しているだけでも口周辺の筋肉や顎への負担が増えてしまうためマスクの大きさ選びはとても重要なポイントとなります。
マスクの着用方法に関しても、左右にズレた状態での着用は顎への負担が増えますし、口を使ってマスクをずらすといった場合も顎へ負担がかかります。
そのため、適切な大きさのマスクを正しく着用するようにすることで顎関節症のリスクを抑えられます。
スマホの使用時間や耐性、着用するマスク選びなどに気を付けるだけで、顎関節症のリスクを軽減することが可能です。
顎関節症自体は、命に係わる危険はないものの、放置することで手術などのリスクがあることを考えると普段から対策を心がけるようにしておくようにしましょう。