新型コロナのワクチンは安全?ファイザー社の治験データから見る安全性

ファイザーのレポート新型コロナウイルス感染症を予防したり、重症化を防ぐとされるワクチン。しかし、そんなワクチンにも副作用はあります。

こちらのページでは、ワクチンに関する副作用について、ワクチンを製造するファイザー社が報告した承認後の有害事象レポートを元に紹介していきます。

副作用の症例報告数は?

ファイザー・ワクチン2020年12月1日から世界各国に出荷されたファイザー社のワクチンですが、2021年2月28日までに副作用の症例報告があったのが42,086件となっています。
この総数の内、重篤とされる症例があった件数が520件となっています。
症例報告数の1%程度しかないため、ワクチンによって何かしら重大なリスクにつながる可能性は、ごくごくまれであると言えます。

そもそも、ファイザー社のワクチンは世界中で接種が行われているワクチンですから、摂取総数に対して副作用の報告数が42,098件だったとすると、副作用があらわれる可能性自体が低いといえます。
その上で、危険な副作用があらわれるというのは1%なわけですから、基本的には安全に使用できるといっても過言ではありません。

逆を言えば、ワクチンを接種せずにコロナに感染してしまうことによる死亡リスクの方が高いと言えます。

報告の多かった副作用症例は?

ファイザー社のワクチン接種によってあらわれたとされる副作用の症例として、最も多かったのは「頭痛」です。
頭痛の報告数は10131件と全体の24%近い数字になっています。
頭痛に次いで「発熱」が7666件で18%、「倦怠感」が7338件で17%と続いています。

発熱や倦怠感は、ワクチン接種後の副反応としてメジャーですが、最も多かったのは頭痛という結果になっています。

他にも、寒気や吐き気、筋肉痛などが、11~13%程度で報告されており、これら以外にもさまざまな症状が報告されています。

ワクチンの副作用が何かしらの危険につながる可能性は非常に低い

ワクチンの接種をされない方の中には、副作用のリスクが怖いと考える方は少なくありません。
ですが、相対的に見て新型コロナウイルスに感染してからのリスクと比べると、圧倒的に安全といえます。
新型コロナウイルス感染症には死のリスクを症状以外の他にも、改善した後に後遺症が残ってしまうリスクがあります。

後遺症のリスクについては、こちらのページで詳しく紹介しています。

また、新型コロナウイルス感染症の後遺症は酷い場合、仕事を再開することができないほどの状態になるケースもあります。
実際にアメリカでは400万人にのぼる方が、新型コロナウイルス感染症の後遺症で働くことができていないという情報もあります。

新型コロナウイルスがオミクロン株になってから、感染リスクの高まりとともに症状が弱まっているという情報もあります。そういう情報はありますが、死のリスクがなくなっているわけではありません。
そのため、純粋な新型コロナのリスクと共に後遺症のリスクを避けるためにも、ワクチンなどで適切に予防することは非常に重要です。

感染のリスクと共に、重症化のリスクを避ける

新型コロナウイルス感染症のワクチンは、単純に感染を予防するという効果を持っているほかに、重症化を抑えるという作用もあるとされています。

新型コロナウイルス感染症は重症化してしまうと死に至る可能性が高くなってしまうため、重症化を抑えられるというのは非常に有益なものとなっています。
コロナ感染の予防と共に、重症化の抑制という二つの作用をワクチンひとつで可能となるため、ワクチンの接種はコロナ対策として非常に有益だと言えます。

自身でよく考え判断を

新型コロナウイルス感染症はワクチン接種をして適切な予防していても、感染してしまう可能性があるし、ワクチン接種の副作用が怖いとして、ワクチンを接種しないようにすることも可能です。
もちろん、予防や重症化を抑制するための対策としてワクチンを接種する方も少なくありません。

ワクチンを接種するかしないかの判断は基本的には個人の意思が尊重されるため、自身にとって最良の選択をするようにしましょう。